建築実例

王寺のいえ



「王寺のいえ」は杉と桧で建てた「天理のいえ」の見学会に来られたご家族と約2年半をかけて完成しました。
 共働きのご夫婦と当時保育園に通う二人の子供さんの住まいに関する主なご希望は、下記のものでした。

1.自然素材を使用したシンプルな家
2.住宅内の空気環境が安全であること
3.長期優良住宅認定による補助を利用したい

■構造材と内装材

土台・柱に地元奈良川上村の「桧」、
梁には熊野古道を産地とする「杉」を使い、
その木組みは地元大工の手で丁寧に刻まれ組まれました。

内装材は全て杉材、壁は和紙クロスと一部桧の板張り、
平天井には和紙クロス、勾配天井は予算の許す範囲で杉板張りです。

屋根の勾配がそのまま室内の勾配天井となって現れるので、
床面積以上に部屋の広がりが感じられます。

■室内空気環境

床・壁・天井・建具・家具に使用した「杉・桧」は全て無塗装で現場にきました。
その後、床・壁・建具・家具には米ぬかの塗料を、
水回りにはその上から蜜蝋ワックスを塗りました。
これらは安全性と住まい手さんご自身によるメンテナンスのし易さから相談して決めました。

この家の暖房はリビングにある蓄熱式暖房器のみです。
輻射により家全体をじんわりと温めます。
下の子どもさんは、朝起きるとまずこの暖房器の前でゴロゴロされているそうです。

■長期優良住宅認定基準

長期にわたり良好な状態で住宅を使用するために必要とされる基準(劣化対策・耐震性・維持管理・更新の容易性・省エネルギー性・居住環境・住居環境・住戸面積・維持保全計画等)があります。

その中の「劣化対策」をクリアするため、防腐・防蟻対策を求められます。
防蟻薬剤を使用するとクリアできますが、できるだけ薬剤の使用を避けるために、
構造材の樹種を限定することでクリアしています。

玄関扉も従来のような制作無垢材の建具では「省エネ基準」をクリアすることは難しいので、既製品の無垢材建具を使用しています。

この様にして、自然素材の空気環境の良い住宅でありながら、
各性能を満たすために、一つ一つ問題を解決していきました。

ご家族も「とっても快適で居心地が良いです。」
と愛着を持って暮らして頂いています。







2F多目的ルーム

2F多目的ルーム

朝日の入るキッチン

朝日の入るキッチン

洗面コーナー

洗面コーナー

2Fホールの図書コーナー

2Fホールの図書コーナー

リビング畳コーナー

リビング畳コーナー

ダイニングの吹抜け

ダイニングの吹抜け